狂い始める日々

この記事が私の人生を全て狂わせた本命

忘れもしない中学1年生の春休み。
2年生に上がる直前のこと。

この頃には既に半年に1回しか帰ってこなくなっていた父親が1人の女性を連れて帰ってきた。

当時23歳の相手の女性

珍しく帰ってきたと思って喜んだのもつかの間
父親は話があるといい女性を連れてテーブルの反対側に横並びに座り、私とおばあちゃんはその対面に座らされた。

おばあちゃんのあの時の一瞬の全てを悟ったかのような表情今でも忘れない。きっと親だからあの時にはもうわかっていたんだろうな。

開口一番父親が言った言葉



『彼女と結婚する。彼女のお腹にはもう子供もいる。○○(私の名前)を引き取ってこれからは3人で暮らしていく。責任は持つ。』


信じられないよね


たった1人の娘さえ育てられず捨てようとした男が、まーた女と子供作って。
都合よく引き取って今度は責任持って育てるだって。


よく言えたよね


おばあちゃんがゆっくり私の顔を見て優しく
『どうする?』
って聞いてきた。

もちろん私は抵抗した。学校で辛いことは沢山あるけど、それでもそばに居てくれる友達はいたし、当時部活をしていて実績を残して大会でも優勝して、次期部長になることも決定していたのに。

こんな身勝手な人達の都合で転校なんて。

拒否する私に放った父親の言葉は


『子供は親の言う通りにするしかない。お前がいくら嫌だと言っても、お前は俺の子供だから来るしかない』


今思えば。

ここで意地でも抵抗していたら何かが変わったかもしれない。

私はこんな人間にならなかったかもしれない。

でも


当時13歳の私には大人に打ち勝てるだけの言葉を持っていなかった。

2014年春

私は私を捨てようとした父親と、身元も分からない身ごもった謎の女性と3人で暮らし始める。